もう試した?オーストラリアならではのスイーツ5選

オーストラリアで生活しているからには、現地の伝統の食事をぜひ試してみたいですよね。なかでも甘いものならなおさら興味が沸く…という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オーストラリアでおなじみのスイーツを5つまとめてみました。
1. ラミントン (Lamington)
ラミントン (Lamington)はオーストラリア発祥のスイーツ。四角に切ったスポンジ・ケーキにチョコレートをコーティングし、上からココナッツをまぶします。
中には、ジャムやクリームなどをはさんであるものもあります。
カフェやベーカリー、またスーパーマーケットなどでもよく見かけるお馴染みのケーキです。
ラズベリー味やレモン味のような変わり種バラエティもあり、手作りのものも多く見かけます。PTAなどのバザーなどでもよく売られているようです。
あまりにも有名なため(?)7月21日は「National Lamington Day」(ラミントンの日)となっているようです。
ラミントンの名前は1896年から1901年までクイーンズランド州総督であったラミントン卿ことラミントン男爵チャールズ・コクラン=ベイリー、又はその妻であるラミントン夫人からきているとされています。
一説には、卿のお気に入りであったホンブルグ・ハットに形が似ているデザートであったからラミントンと呼ばれるようになったとも言われています。
また、スコットランドのサウス・ラナークシャー内にあるラミントン村から名付けられたという説もあります。

オーストラリアのラミントン (クックパッド)
https://cookpad.com/recipe/1450009
2. パブロバ (Pavlova)
ラミントンと並んでオーストラリアのお菓子として有名なのがパブロバ (Pavlova)です。メレンゲを焼いたものに、生クリームやフルーツをトッピングします。家庭によってはその上にパッションフルーツのソースがかかっていることもあります。
スーパーマーケットでは土台が売られているので自分でトッピングを楽しめます。ロシアのバレリーナ、アンナ・パブロバにちなんでつけられた名前です。
パブロバの名前の由来はロシアのバレーダンサーAnna Pavlovaから来ています。
彼女は世界で初めて世界ツアーをしたバレーダンサーであり、歴史上でもっとも素晴らしいバレーダンサーの一人と賞されています。世界ツアー中の1926年にオーストラリアとニュージーランドを訪れ、それぞれが彼女をモチーフにしてデザートを作りました。
そのため、ニュージーランドが発症とういう説もあります。

苺のパブロバ (クックパッド)
https://cookpad.com/recipe/3145950
3. アンザック・ビスケット (Anzac biscuit)
オーストラリアやニュージーランドでお馴染みのアンザック・ビスケット。スーパーなどでもよく売っており、簡単に手に入ります。
材料はオーツ麦(Oat)、小麦粉、砂糖、バター、ゴールデンシロップ、ベーキングソーダが主なものです。触感は硬いものが多いですが、レシピによっては嚙みごたえのあるものもあります。
ANZACの名前の由来は、Australia and New Zealand Army Corpsの略で、第1次世界大戦のときにニュージーランドとオーストラリア出身の志願兵によって編成された軍隊の名前からきています。
ANZAC Dayの4月25日はは第1次世界大戦で勇敢に戦ったANZACの兵士たちと、その戦争のために力を尽くした人たちのために追悼の意を表す日として1969年に制定されました。今では第1次世界大戦だけでなく、第2次世界大戦など他の戦争に参加したすべての人たちのための日になっています。
もともと昔から家で焼くお菓子として人気があったこのお菓子ですが、戦争で出兵している旦那さんにに奥さんたちが焼いて戦地に送っていました。材料に卵などの腐りやすい材料が入っていないので日持ちして、海外にいる兵士たちに無事に届けることができました。またオート麦や砂糖、バター、ゴールデンシロップなど栄養価の高いものだったからだともいわれています。
それが戦争が終わった後、アンザックビスケットという名前で定着しました。

ANZAC!アンザックビスケット (クックパッド)
https://cookpad.com/recipe/2496671
4. ピーチ・メルバ (Peach Melba)
バニラ・アイスクリームの下地にバニラ・シロップ漬けの桃を乗せ、ラズベリー・ソース(すり潰した木苺)、アーモンドのスライスを掛けたデザートです。
ピーチ・メルバ (Peach Melba)は、1893年ころ、ロンドンのサヴォイ・ホテルの料理長だったオーギュスト・エスコフィエによって考案されたデザートです。
エスコフィエが、ホテルの料理長をしていたころ、オーストラリアの歌手ネリー・メルバの公演に、エスコフィエが招待されました。その返礼としてエスコフィエはメルバに、ローエングリンにちなんだ趣向を凝らした特別製のデザートを供しました。
このデザートをメルバが気に入り名前を尋ねたところ、エスコフィエが「ピーチ・メルバと呼ばせて頂ければ光栄です」と答えたとされることが名前の由来とされています。

ピーチメルバ (クックパッド)
https://cookpad.com/recipe/4008294
5. 伝統のクリスマスケーキ (Traditional Christmas Cake)
日本でのクリスマスケーキといえば、生クリームたっぷりのいちごのショートケーキですね。生クリームの白といちごの赤のコントラストが美しいケーキが店頭に並びます。
対照的に、オーストラリアのクリスマスケーキといえばドライフルーツやナッツがぎっしりつまった濃厚なダークカラーのフルーツケーキです。クリスマスプディングと呼ばれているものもありまが、こちらもカスタードプリンのようなプリンではなくて、濃厚なフルーツケーキです。
もともと保存食的な意味合いもあり、ブランデーや洋酒リキュールがふんだんに使われているものもあります。しっかり作られたものは半年から1年近く保存できます。

オーストラリアの伝統クリスマスプディング (クックパッド)
https://cookpad.com/recipe/1306507
まとめ
皆さんは5つの中のどれを試したことがありましたか?
季節のお祝い事のスイーツはいつでも食べられるというわけではありませんが、機会が巡ってきたときに試していただきたいです。
それぞれのレシピを自分で作れば、家族や友達とのあつまりの時に活躍しそうです。ぜひ楽しんでみてくださいね。