カルチャーショック?期待を裏切られたちょっとしたこと

海外で生活すると誰もが経験するカルチャーショック。大きなものから小さなものまでたくさんあると思います。
今回は、これからオーストラリアで暮らしてみたいという方のための情報としてや、既に住んでいるけどたしかにあるある!となること必至の、moveの記者達が体験したオーストラリアでの素朴なカルチャーショックをまとめてみました。
食べ物編
国が違えば食も違うということはわかっていても、期待と違うものが出てくるとちょっと驚いてしまいますよね。
オーストラリアでもやっぱりそういうことが起こります!
言葉の定義を疑ってしまう…「ロール」と「サンドイッチ」
オーストラリアで朝食の定番メニューというと、ベーコン・アンド・エッグ・ロールや各種のサンドイッチがあるのですが、名前からどのような食べ物を想像しますか?
「ロール」は、ホットドッグのような長細いパンに具が詰まったものや薄いパン生地に具が巻かれたもの、「サンドイッチ」は、平たいパン生地に具が挟まれたもの…という感じではないでしょうか。
実はこの二つ、いろいろなバラエティがあり、名前からでは想像のつかない形で提供されることがあります。
例えば…ベーコン・アンド・エッグ・ロールを頼んで、ハンバーガーのようなバンズに具が入っていたり、いわゆるサンドイッチのようにパンに具が挟まれて出てくることがあります。
またサンドイッチでは、全くサンドされていないオープンな状態で、お皿に具とパンが並んで提供されることもしばしば。パンが1切れでオープン・サンドイッチにもならない場合も少なくありません。
お腹に入れば一緒!と割り切ってしまえばそれまでですが、ちょっと切ない気持ちになる可能性も高いです。
購入後1週間。牛乳を飲もうとしたら固形…?
水を飲んだらおなかを壊すという国もあるのですから(オーストラリアの代表的な都市は、基本的に水道水は飲用化)、牛乳とて気が抜けません。
オーストラリアで流通している牛乳は一般的に3.2%から3.8%の乳脂肪が含まれ、日本のものが3.0%~となっているのと比べると少し高くなっています。そのため、濃厚でおいしいと感じる人も多いようです。
しかし、なぜか賞味期限前に固形化してヨーグルトになっていた…という声もちらほら。
調べてみると実はこれ、ヨーグルトではなく生クリームの可能性が高いようです。
日本の牛乳と殺菌や加工の方法が違うオーストラリアの牛乳では、(1)脂肪分が分離しやすいため生クリームができやすく、(2)低温殺菌により乳酸菌が死滅しないためヨーグルト化しやすいようです。
(1)の生クリーム化を防ぐには、普段から少し容器を振るなどするといいそうです。日本の一般的な牛乳は「ホモゲナイズ」という加工で生クリーム化を防いでいるために、このような状況にならないのだとか。ちなみに生クリームが沈殿している状態の上の牛乳は自然に低脂肪になっているそうです。
腐っているのではないとわかっても、賞味期限が長いと思った牛乳が1週間ほどで固まってしまうとショックですよね。いつもなるわけではありませんが、注意が必要です。
また、牛乳を飲んだ時に何か塊があった!という時も、腐ったようなにおいがしない場合はあまりあせらなくていいようですね。
国民性編
オーストラリアに期待することと言えば、暖かい気候に陽気な人たち。実際行ってみたらどうなのでしょうか?
陽気だけど…意外とせっかちなオーストラリア人
もちろん広いオーストラリアのことですので地域によって大きく違ってくるのですが、シドニーは多国籍の大都会。生活のスピード感はかなり早いほうです。
観光客が集団で路上をあまりゆっくり歩こうものなら、ジロリと睨まれてしまうこともあります。
コーヒーが盛んな土地なので朝はカフェにたくさんの人が押し寄せていますが、コーヒーのオーダーに10分も待たされようものなら帰ってしまうお客さんも。
こういう時しっかりと説明をするなどコミュニケーションをとっていると対応も違うようですが、日本のようにただおとなしく並んで待つ…というような光景はあまり期待しないほうが良さそうです。
えっ?!危なくないのか心配になる、はだしの人
ビーチの近い街も多いオーストラリア。海から上がってそのまま来たのかな?というようなはだしの人をちらほら見かけます。
海から上がって来たならわかるのですが、都会の中でもそんな人がいるので見ているこちらが心配になります。
また、会社で履いていたんだろうな…というパンプスを片手にスーツにはだしで歩いている女性などを見かけると、「我慢する」なんて考えがいかに滑稽だったのか考えさせられます。
足が痛ければ履かなければいい!確かにその通りですよね…。
日常生活編
こんなところでも違いが?!日常生活では普通と思っていた常識が覆されることがあります。
時間に余裕をもってもダメな時はダメ
分刻みで電車の行きかう日本から来た私たちからすると、世界の交通事情はゆったりしているようです。
シドニーは電車やバス、フェリーに路面電車とたくさんの公共交通機関があり、比較的清潔ですし安全に利用できます。
ただし1点大きく違う点として、いきなり公共交通機関がキャンセルになったり、時間より早く出てしまうことが多々あるということです。
中には家に帰る最終電車がキャンセルになってしまった…という人もいるようです。終電ギリギリのスケジュールの場合は、最終的にタクシー等のオプションも考えておいたほうがいいようですね。
嫌われてるの?不機嫌なウエイター達
ホスピタリティーのサービスで有名な日本。ひとたび日本を出れば、ホスピタリティーの常識も覆るようです。
「お客様は神様」という言葉は、日本以外では通用しません。せっかくなにか注文しようとしても、不機嫌なウェイターに驚く人もいるかもしれません。これは特に嫌われているわけではなく、心地よいサービスを提供するほどのお給料をもらっていないだけかもしれません。
オーストラリアではサービスにお金がかけられるような高級店に行かない限り、接客に愛想を求めることはできません。逆に、予想以上のサービスをする方には、お客さんも多めにチップを置いていくようです。
働いた分だけちゃんと見返りがあると思えば、不機嫌なウェイターと一緒にいても、逆にこちらも気が楽かもしれないですね。
まとめ
以上、オーストラリアの身近なカルチャーショックをまとめてみました。
違いを受け止めることで、日本のいいところや悪いところを見つめ直すよいきっかけになりますよね。みなさんも、海外生活で思うところがいろいろあるかもしれませんが、それを含めて楽しめるといいですね。