シドニー新生活<車に乗る>

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 日本の運転免許をオーストラリアの免許証へ書き換えるのも簡単で、日本と同様に車は左側通行、道路も広く運転しやすい。オーストラリア流のカー・ライフを安全にそして快適に楽しんでみよう。

日本の免許を活用

 オーストラリアは日本と違い、自動車や免許に関することは州政府の管轄のため、州によって条件などが異なることを理解しておこう。
 観光などでオーストラリアに短期間滞在する場合なら日本の運転免許や国際免許で自動車を運転することができるが、長期滞在する場合は、オーストラリアの運転免許へ書き換えることが法律で定められている。
 書き換えには、①日本で有効な運転免許証、②免許証の公的な英訳、③パスポート、学生証やクレジット・カードなど身分を証明するもの、④ タックス・ファイル・ナンバー取得時の手紙や電気料金の請求書など住所が確認できるもの(州によって異なる)、などが必要になる。
 なお、日本の運転免許を提示する時は英訳が必要になる。NSW州では州多文化局(Web: www.multicultural.nsw.gov.au)が翻訳した書類のみ有効である。

オーストラリアで免許を取る

 日本でまだ運転免許を取ったことがない人は、こちらで免許を取ってしまうのもお勧めだ。一般的に日本のように高額な教習費用も掛からず、オーストラリアで免許取得後3カ月以上経てば、帰国後に日本の免許に書き換えることもできる(外免切替)。
 ただし、日本の仮運転免許に類似する「ラーナーズ・ライセンス」から次の「P1ライセンス」が取得できるまで、24歳以下の人は最低12カ月掛かり、その次の「P2ライセンス」を取得するには更に12カ月、「P2」から本免許(フル・ライセンス)を取得するには24カ月が必要。コンピューターを使った知識テストや実地試験に合格すると共に、25歳以上の人で最低3年掛かることになる。

車を買う

 車を購入する場合、新車や中古車をディーラーから購入するか、中古車を個人売買するかになる。ディーラーから買うならば、中古車であっても整備されているし、一部に制限はあるが保証もされている。一方、個人売買は安く購入できるが、保証がないなどリスクを伴う。コンディションの当たり外れもあるので車に詳しい友人などと一緒にチェックしよう。また盗難車やローン返済中でないかなど、必ず車の履歴をREVS Check(Web: www.revscheck.com.au)で確認すること。更にNSW州、QLD州、TAS州では、車の売買時にロードワーシー・サーティフィケート(RWC:Roadworthy Certificate)と呼ばれる車両点検証明書の提示が義務付けられているのでしっかり確認しよう。なお、州をまたいでの中古車購入は手続きが非常に複雑になるのでお勧めできない。売買が成立したら陸運局(RMS/Roads & Maritime Service)で名義変更を行い、その後登録手続きをすることになる。
 NSW州などの登録手続きは以下のようになる。
 ①車検を行う。日本に比べると簡略化されており、陸運局認定の整備工場で整備、点検をし、必要があれば部品交換を行い、合格すればオンラインで陸運局へ連絡される。新車購入の場合は最初の3年間は不要だが翌年から毎年必要となる(州により登録更新時の車検不要)。
 ② 強制保険への加入。日本の自賠責保険と同様で、加入が義務付けられている対人保険で、CTP(Compulsory Third Party Insurance)と呼ばれる。保険会社を選べない州と、NSW州やQLD州のように複数の保険会社から選択できる州がある。契約して保険料を払うと、自動的に陸運局へ連絡される。
 ③登録。車検、強制保険への加入後、登録(更新)をする。登録はオンラインで可能。この時、登録費と自動車税を支払う。
 以上で登録は完了だが、できれば対物保険や車両保険にも加入すると良いだろう。保険の契約内容によっては、タイヤのパンクやバッテリーが上がってしまったなど、緊急時に対応してくれるロード・サービスが含まれている。あるいは、NRMA(Web: www.mynrma.com)の会員になっていれば、24時間の電話対応やレッカー移動などが利用でき、まさかのトラブルの時も安心だ。
 オーストラリアの車検は、基本的に車が最低限安全に動作するかどうかを確認するだけの点検なので、部品交換がなければ10分程度で完了する。州によっては毎年点検しなければならない。安全・安心のためにも定期的に整備工場で点検・整備することをお勧めする。

もしもの時は……

 交通事故の場合は、①直ちに車を止めて安全確保、負傷者の確認をする。②死傷者がいる場合は電話「000」で警察の出動を要請する(事故の相手が非協力的であったり、酒や薬物を使用している思われる場合なども同様)。③事故発生の日時と場所、お互いの氏名、住所、電話番号、車のナンバー、車種、自動車保険の詳細などを交換する。目撃者がいる場合は連絡先を聞く。事故の状況が分かるように写真・ビデオ撮影するのも良い。④レッカー車が必要な場合は呼ぶ。⑤保険会社に連絡。損害の規模が大きかったり、重度の後遺症が残るなどの場合は交通事故を扱う弁護士に必ず相談しよう。

◆よく見掛ける標識例

標識1:スクールゾーン:速度制限が時速40 kmとなっている学校周辺の区域。「SCHOOL ZONE(スクールゾーン)」の標識と「END SCHOOL ZONE(スクールゾーン終了)」の標識の間では、スクールゾーンの速度制限に従わなければならない。
スクールゾーンの速度制限は就業日と標識に表示されている時間帯にのみ適用されます。
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標識2:駐車:これらの標識がある場所では、標識に表示されている時間帯または曜日に駐車することが可能。「1/2P」は30分。「2P」は2時間。
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標識3:駐停車禁止区域:駐停車禁止区域は、交通量の多い時間帯に交通の流れと安全を向上させるために使用される。医療上の緊急事態を除き、これらの標識に囲まれている場所で、表示されている時間帯に停車してはならない。

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標識4:トランジット・レーン:これらの車線は、一定の人数を乗せた車両によって使用される。乗員の人数に関係なく、バス、タクシー、ハイヤー、二輪車、自転車、緊急車両も使用可能。
トランジット車線は2種類:
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標識5:その他一般道路標識
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Column 運転時の注意
 オーストラリアの道路は日本と同様の左側通行である。道幅は広く、車の量は多くないので日本人には運転しやすい。しかし、ウインカーを使わずに曲がったり、走行中に他の車線からの割り込みをするドライバーもいる。更にブレーキ・ランプが壊れて点灯しない車もあるため、車間距離を広めに取って運転するようにしよう。
●ガソリン・スタンドを利用する時
 オーストラリアのガソリンの種類は日本とほぼ同じだ。主流の無鉛ガソリンは「Unleaded」といい、その後に付いている数字の「91」などはオクタン価を表す。「91」は日本のレギュラー・ガソリンに相当し、「Premium」や「95」以上はハイオク・ガソリンでスポーツ・カーなどで使用する。「Leaded」は有鉛ガソリンで一部の古い車はこれを給油する。また「E10」と呼ばれるエタノールを添加し環境問題などに配慮したガソリンもある。「Diesel」は軽油のことで、ディーゼル・エンジン車専用の燃料なので間違えないようにしよう。
 基本的に給油はセルフ・サービスで、ガソリン・スタンドによっては、事前に何リットル入れるかを決められたり、クレジット・カードで支払いが可能な所がある。
●運転する時に気を付けるべきポイント
 後部座席を含めシートベルトの着用、7歳未満はチャイルド・シートの使用が義務付けられている。4歳未満の場合は後部座席でなければならない。オーストラリアにはラウンド・アバウトと呼ばれる環状交差点がある。車は必ず時計回りで走行する。またアルコールを摂取しての運転は、一定量以内であれば認められている。しかし微量の飲酒でも運転に支障が出るので、「飲んだら乗らない」を実行してほしい。同乗者に子どもがいる場合、車内での喫煙が違反となる点も気を付けよう。